なぜカトリック教徒は7つの秘跡を持っているのですか？

1. 洗礼

洗礼はキリスト教の入門の最初の秘跡です。洗礼によって私たちは罪から、特に原罪から解放され、神の子として新たに生まれます。また、教会の一員となります。イエスは弟子たちに、父と子と聖霊の名によって洗礼を授けるよう指示しました (マタイ 28:19)。使徒言行録では、ペトロが罪の赦しを受けるために洗礼を受けるよう説き、その約束が子供たちを含むすべての人に向けられていると述べています (使徒 2:38-39)。洗礼は霊的な再生に例えられ、イエスはヨハネ 3:5で「水と霊から生まれなければ、神の国に入ることはできない」と言います。パウロもまた、洗礼を通して私たちはキリストの死と復活に結ばれ、新しい命を生きることができると教えています (ローマ 6:3-4; ガラテヤ 3:27)。家族全体を洗礼するという実践も使徒言行録に見られます (使徒 16:15; 使徒 16:33) およびコリント前書 1:16。

2. 聖体

聖体はパンと葡萄酒がキリストの体と血に変わる秘跡です。イエスは最後の晩餐で「これは私の体...これは私の血です...私を記念してこれを行いなさい」と言いました (ルカ 22:19-20; マタイ 26:26-28)。ヨハネ 6:51では「私は天から降ってきた生きたパンである。誰でもこのパンを食べれば、永遠に生きる」とイエスは述べています。聖体はキリスト教生活の中心であり、私たちをキリストと直接結びつけます。パウロもまた、コリント前書 11:23-26でこの制定を再確認し、キリストの再臨まで聖体を祝うように勧めています。

3. 堅信

堅信は洗礼を強化し、聖霊を授ける秘跡です。使徒言行録では、使徒たちが洗礼を受けた者に手を置き、聖霊を受けさせています (使徒 8:14-17; 使徒 19:5-6)。ヨハネ 20:22では、イエスが復活後に使徒たちに聖霊を与え、キリスト教の使命にとってこの賜物が不可欠であることを示しています。ヘブライ書 (ヘブライ 6:2) は信仰の基本原則として按手を挙げています。

4. 懺悔 (告解)

懺悔の秘跡は、罪の赦しを提供します。復活後、イエスは使徒たちに罪を赦す権限を与え、「あなたがたが赦した罪は赦される」(ヨハネ 20:22-23) と言います。この権限は、告解を聞く司祭たちを通じて教会に受け継がれています。ヤコブの手紙 (ヤコブ 5:16) では、キリスト者たちが互いに罪を告白することを勧め、和解の重要性を示しています。

5. 病者の塗油

病者の塗油は、重病の人々への霊的・肉体的な癒しの秘跡です。ヤコブの手紙では、病気の者がいる場合、長老たちを呼んで主の名によって油で祈り、病人を救うための信仰の祈りを捧げるように指示しています (ヤコブ 5:14-15)。この秘跡は、癒しを神に求めると同時に、苦難に耐えるための霊的な力も求めるものです。

6. 叙階

叙階の秘跡は、教会における奉仕の職務 (助祭、司祭、司教) を授けます。パウロはティモテに、按手を受けた賜物を忘れないよう指導しており (テモテ前書 4:14; テモテ後書 1:6)、使徒言行録でも使徒たちが助祭たちに按手を行い奉仕に任命しています (使徒 6:6)。ヘブライ書は、神に召されない限りこの役割を引き受けることはできないと私たちに教えています (ヘブライ 5:4)。イエスが命じたバプテスマを授け、教えを伝える使命 (マタイ 28:19-20) もまた、叙階者の召命の一部です。

7. 結婚

結婚は、男性と女性を愛の契約で結ぶ秘跡であり、キリストと教会の結びつきを反映しています。結婚の聖書的な基礎は、神がアダムとエバを結び、「二人は一体となる」(創世記 2:24) と述べたところにあります。イエスはマタイ 19:4-6でこの結びつきを再確認し、神によって結ばれた男女を引き離してはならないと述べています。パウロはこの結びつきをキリストと教会の愛に例えています (エフェソ 5:31-32)。